【会計初心者向け】これだけは知っておきたいビジネス会計(その2)

こんにちは。カンバヤシです。

本日は2017年1月30日、早いもので2017年も1か月が過ぎようとしていますね。

年々時間が過ぎるのが早くなっている気がします。

先日、お昼休みに社員同士で雑談をしている中で、「時間がだんだん早くなるように感じるのは、子供の頃と大人になってからでは、生まれてから今日までの時間に対して、今日1日の時間の割合が少ないから」と聞きました。

私には2歳になったばかりの娘がいるのですが、その子と私(29歳)で考えると以下のようになります。

・娘2歳の1日=1/2×365≒人生の0.137%

・私29歳の1日=1/29×365≒人生の0,009%

0.137/0.009≒15.2

よって彼女と私の1日の感じ方は、約15倍も異なる可能性があります。

 

また、10年後の私と今の私ではどうでしょうか。

私39歳の1日=1/39×365≒人生の0.007%

0.009/0.007≒1.29

あれまあ、今の私は10年後の私よりも1.3倍も時間が長く感じるのでしょうか。年々時間が早くなると良く聞きますが、本当にそうなのかもしれませんね。数字で見るとなんとなくわかった気がします。

 

当社では最近、1時間あたりの粗利を意識した仕事の見える化に取り組んでいます。

いかに効率よく仕事をするかの指標ですね。

この考え方にはメリットもデメリットもあり、賛否両論あると思いますが、まずはそういう視点から状況を把握し、何が良くて何を改善しなくてはいけないのかをわかるようにすることは大切だと思っています。

先ほどの考え方で言いますと、同じ1時間でも年齢によって感じ方は違いますので、もしかしたら時間当たりの粗利に対する気持ち的なハードルも、今と未来では変わってくるのでしょうか。笑

逆に言えば、それまでに時間の感じ方以上に効率が良くなっていれば、心も実績も満たされていくのでしょうかね。日々進歩が肝心ですね!

 

さて、想像以上にスローピッチで進んでいる私のブログテーマ、『会計初心者でもわかるように、会計をビジネスに活かすための会計力を身に着けること』ですが、今回で第3回目となります。

 

~前回までのあらすじ~

A社社長の前期の決算書は300万円の黒字でした。しかし社長は納得のいかない様子です。その理由は、利益が300万円出たのにもかかわらず、通帳残高は100万円減っていたからです。

【会計初心者向け】これだけは知っておきたいビジネス会計(序章)

 

私はもったいぶりながらも、会社の貸借対照表の見方について説明し、A社社長は貸借対照表は「会社の体質を判断する」ツールであることをなんとなく理解しました。

【会計初心者向け】これだけは知っておきたいビジネス会計(その1)

 

私)^o^(   「大変長らくおまたせいたしました。前回お話しした貸借対照表から、A社の体質についてみていきたいと思います。基本的には、人間の健康管理と同様に、体質を理解(健康診断)し、必要な栄養素をとり(栄養指導食事改善)、不要な毒素を取り除くこと(デトックス)で会社の健康状態は良好になります。」

 

社長<(`^´)> 「わしもそろそろダイエットしなきゃと考えていたのだが、会社も同じようなものなんだな。」

 

私)^o^(   「そうですね。人間ならば1年に一回健康診断があると思うのですが、会社にはそれがありません。定期的に会社の健康診断をすることが理想ですね。さて、今度はこちらの貸借対照表をご覧ください。前期の始まり(1/1)と、前期の終わり(12/31)の時点での貸借対照表を比較したものです。」

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私)^o^(   「貸借対照表はある時点での会社の持ち物を表していると説明しました。ある2つの時点での貸借対照表を比較することで、会社の持ち物の変化、すなわち体質の変化がわかります。そもそものきっかけとなった、利益が300万円出ているのに資金が100万円減ったということは、この図の現預金差額が100万円減っていることから把握できます。同様に利益の300万円は、図の右下の(当期利益)の欄から把握できます。」

 

社長<(`^´)>  「そうだな、利益が300万円出ているのにもかかわらず、資金が100万円減ったということは、実質400万円資金が減ったということなのか?」

 

私)^o^(   「おおよそそういうことになります。不可解ですよね。でも社長ならすぐにわかると思います。先ほどの図の中で、減っているもの増えているものがあると思いますが、何か気になる点はありますか?」

 

社長<(`^´)>  「売掛金が400万円も増えているんだな!」

 

私)^o^(   「そうです!1年間で売掛金が400万円も増えました。また、棚卸資産はどうでしょうか。こちらも250万円増えています。合わせて650万円ですね。ご存じのとおり、売掛金は売上を請求したにも関わらず、まだ未回収の売上です。また、棚卸資産は既に購入はしているけど、販売できていない商品在庫です。これらの意味するところは、「650万円一時的に会社が立替えている」ということですね。」

 

社長<(`^´)>  「立替えている、とは?」

 

私)^o^(   「売掛金も棚卸資産も、いずれは入金や販売され、換金されます。売り上げたときや商品を仕入れたときと、実際にそれが換金されるまでにはタイムラグがありますよね。そのタイムラグを立替えていると言っています。また、図右上の負債の部の「買掛金」はいかがでしょうか。こちらは350万円増えていますね。買掛金は、商品を仕入れたけれど支払を待ってもらっている仕入です。通常掛けで仕入ますので、実際の支払いは仕入の1カ月後ということが多いと思います。」

 

社長<(`^´)>   「こちらはさっきと逆のパターンだな」

 

私)^o^(   「そうです。先ほどの650万円はA社が立替えている状態で、350万円については立替えてもらっている状態です。これらを相殺すると、A社は300万円立替金額が増えていることになります。」

 

社長<(`^´)>   「前期は1年で売上も増えたから、売掛金や在庫、買掛金が増えたのも仕方がないな。」

 

私)^o^(   「そうですね、実際に前年は売上高も利益も増えていますので、必然的に立替金額は増えてしまうと思います。重要なことは、増えた立替金額を把握しているかどうかです。運転資金という言葉を聞いたことがあると思います。運転資金とは、この立替金のことで、通常事業を行っていくうえで必ず必要になります。事業をストップしない限り、売掛金や在庫、買掛金の換金されるまでのタイムラグが毎月おこりますからね。」

 

社長<(`^´)>   「運転資金は一般的に月商の1~2倍必要だと聞いたことがあるぞ」

 

私)^o^(   「あくまで一般的なケースですね。A社の場合に必要な運転資金はいくらなのでしょうか。簡単な計算方法として以下の方法が有効です。」

 

運転資金=売掛金+棚卸資産-買掛金

12/31の必要運転資金=1500万円+750万円-650万円=1600万円

1/1の必要運転資金=1100万円+500万円-300万円=1300万円

 

私)^o^(   「上記のような結果になりました。A社は1年で1300万円必要な体質から、1600万円必要な体質に変わっていたのですね。現預金の残高が900万円に対して、1600万円必要だったわけですから、資金繰りが大変厳しい1年だったのではないでしょうか。」

 

社長<(`^´)> 「まさしくその通りで、この1年は売上が増え毎月利益が出ていたのにも関わらず、預金通帳の中身を気にする毎日だった。売上の成長以上に、必要な資金の増加が大きかった1年だったというわけか。」

 

私)^o^(   「そうですね。ここでまず見えてきた体質として、運転資金=常に預金通帳にあるべき資金残高が不足しており、資金繰りが厳しいということと、それに対処することとして、手元資金を増やす(栄養補給)か必要な運転資金を下げる(デトックス)が必要だということです。」

 

社長<(`^´)> 「手元資金を増やすとは、借り入れをするということか?ようやく借入も減ってきていたのだが、、」

 

私)^o^(   「先ほどご説明したとおり、運転資金とは事業を行う上で必ず必要な借入なんです。これが無ければお金が回らず、売上の入金を待たないと次の仕入れができないといった事態に陥ります。これでは事業は大きくなりませんし、一旦売り上げの入金が遅れれば仕入を支払うことができず、資金ショートしてしまいます。考えてみてください。社長が70歳になって、もう会社を辞めようとしたときに、売掛金は回収され、在庫も処分し、買掛金を支払えば、立替えていた資金は回収することが可能です。運転資金の借り入れは、この資金で返済すればよいのです。」

 

社長<(`^´)>  「なるほど、それでは運転資金は借り続けなければならず、返済は会社を辞める時にすれば良いということか?」

 

私)^o^(   「その通りです!そして、先ほどのように1年間で会社に必要な運転資金は増減します。減少しているときはまだ良いですが、増加しているときはその増加に合わせて資金を補てんしないと、資金繰りが厳しくなるのです。しかし、やみくもな資金の補てんは、根本的な体質改善にはなっていません。デトックスも必要です。」

 

社長<(`^´)>  「つまり、必要な運転資金を下げるということだな。」

 

私)^o^(   「むやみに下げるわけではありませんが、必要以上に運転資金が膨れ上がっている可能性があります。それについてはメスを入れていく必要がありますね。そして、話は戻りますが、この運転資金の増加(1300万円→1600万円)が、利益が出ているのに資金が減った原因のひとつです。結果として、利益の内300万円は立替金として手元から無くなってしまっています。この300万円は来月入金されますが、来月も同様の体質ですとまた300万円立替えることになりますので、手元に資金は入ってきません。」

 

社長<(`^´)>  「うーん、なんとなくわかったような。。。要はデトックスを行い手元に資金を戻す必要があるということだな。」

 

私)^o^(   「そうですね!こういった体質の変化がもういくつか見られます。引き続き見ていきましょう!・・・・社長、そろそろお腹減りませんか?お昼でもどうですか?」

 

社長<(`^´)>  「よし、近くにできた新しいハンバーガー屋にでも行こうか!」

 

私)^o^(    「わーい!(ごちそうさまです!)」

 

つづく(次回はデトックスの例について!

 

【今回のまとめ】

・貸借対照表は2つの地点で比較すると体質の変化がわかる

・事業を行う上で最低限必要な運転資金を把握し、現預金がそれ以上になるようにしないと資金繰りに悩むことになる

・運転資金の増加はすなわち手元に入ってこない資金の増加であるため、不必要に増加していないか、常に把握したほうがよい

カンバヤシ

この記事を書いた人: カンバヤシ

ビーズクリエイトの事業活動に財務的知見をミックスします。
一緒に成果を喜べる企業様が増えてきて嬉しい今日このごろ。

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