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Web制作会社と広告会社の仕事って、ほぼ同じ?

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わたしは、長野県の東御市というところにあるWeb制作会社“ビーズクリエイト”という会社で働いています。最初、東御という地名が“とうみ”って読めなくって、“とうおん”なのかなぁ?なんて思っていました。

地名の読み方って習慣的に間違えていることがありますよね。いまでもわたし、“茨城”は“いばらぎ”ですが、正しくは“いばらき”。4割近くのヒトがわたしと同じ“いばらぎ”なんですって。

長崎にハウステンボスとかで有名な佐世保市ってあります。これは“させぼ”が正式な読み方なんだけど、学生時代、“佐世保”を“させほ”って言っている長崎出身の友人がいました。ある日、「“させほ”と“させぼ”、どっちが正しいの?」って聞いたら、「させ“ほ”もさせ“ぼ”も“ほぼ”同じ」ってのが彼の答えでした。むかしは“させほ”と呼ぶヒトも多かったようです。

さて、わたしは65歳にしてこの会社に拾ってもらいましたが、もともとは40年近く広告会社(以前は広告代理店といってました。広告代理以外の仕事が多くなったので、最近は広告会社と名乗っています)でクリエイティブの仕事をしてました。

『ま、どっちも同じようなもんだろう?』と思って入社してみると、Web制作会社と広告会社には戸惑うほどの差異がいっぱいあります。ちょっとしたカルチャーショックでした。

いちばん感じたのはスピードの違い。広告会社でTVコマーシャルを1本つくる時、フツーのスケジュールで1ヶ月ぐらい、最短でも2週間はかかっていたかも。スタッフのキャスティング→キックオフミーティング→コンテ出し→コンテのチェック→オーディション→撮影→録音→仮編集→本編集→試写→やっとフィニッシュ。いまはデジタル化とかで少しは短縮されているかもしれないけれど、こんな工程を経ないとCMはできませんでした。

ところが、ここでは時間単位でいろんなことをやってしまう。キーボードをトントン叩くだけで、一瞬にしてアナログでは不可能だったことが出来ちゃったりして。速さは牛車と新幹線ぐらいの差があるかもしれません。

もうひとつの違いは修正です。CMに不具合があって再撮影・再編集となるとケッコウな時間と費用がかかってしまうし、一度印刷された新聞・雑誌広告は、発行後に間違いが見つかったら後の祭り、取り返しがつかない(カタログとかは正誤表を付けたり、シールを張ったり、なんとかしのいでいたけど)。ところが、Webの世界だと、公開した後でも、直しがあってもなんとかなってしまう。とはいっても、ここヒトたちは一発勝負の感覚で真剣に仕事をしてますが。

スピードの速さとかには早く慣れなきゃと思って、一所懸命やってるつもりなんだけど、これがなかなか・・。でも、みんなと二回りも三回りも違う歳の違いのセイにはしたくはない。子供(わたしは子宝には恵まれなかったけれど)とほぼ同じ世代のスタッフのなかで、悩みながらなんとか頑張ろうとしている、ほぼ高齢者の新人でした。