そのWebサイト、機会損失かも? 営業が教える「問い合わせが来ないサイト」の10の共通点とセルフ診断リスト

「多額の費用をかけてWebサイトをリニューアルしたのに、全く問い合わせが来ない…」 「Webサイトは持っているが、正直なところ、ただ存在するだけで何も生み出していない…」

Webマーケティングの営業担当として、日々多くのお客様とお話ししていると、このような悲痛な叫びを本当によく耳にします。

Webサイトは、24時間365日文句も言わずに働いてくれる、あなたの会社の「インターネット上の営業マン」です。しかし、その営業マンがお客様に何も伝えられなかったり、そもそもお客様に会えていなかったりしたら、それは非常にもったいない「機会損失」と言えるでしょう

こんにちは、ビーズクリエイトの営業担当Nakanoです。私たちは日々、様々な企業のWebサイトを拝見し、成果を出すためのお手伝いをしています。その中で、「問い合わせが来ないサイト」には、驚くほど共通した課題があることに気づきました。

この記事では、私たちが現場で見てきた「成果の出ないサイトに共通する10のポイント」を、ご自身でチェックできる診断リスト形式でご紹介します。専門知識は不要です。ぜひ、ご自身の会社のWebサイトと照らし合わせながら、客観的にチェックしてみてください。この記事があなたの課題を解決に役立てば幸いです。

もし、3つ以上当てはまる項目があれば、あなたのサイトは大きな可能性を秘めている証拠です。

1. サイトの「ターゲット」が誰なのか不明確

優秀な営業マンが、相手に合わせて話し方や提案内容を変えるように、Webサイトも「誰に・何を伝えたいのか」が明確でなければ、誰の心にも響きません。

  • ありがちな例: 「最新の技術で社会に貢献します」「皆様の暮らしを豊かに」といった、誰にでも当てはまるような抽象的な言葉がトップページに並んでいる。
  • 営業からの視点: 初めてサイトを訪れたお客様が、「あ、これは自分のためのサイトだ」と3秒で理解できるかが勝負です。ターゲットが不明確なサイトは、たとえるなら「何でも屋」の定食屋さんのようなもの。特徴がなく、記憶に残りません。「〇〇でお困りの△△ご担当者様へ」のように、具体的な呼びかけがあるだけで、お客様の反応は劇的に変わります。

2. 次に「何をしてほしいのか」が分からない (CTAがない)

サイトを訪れたお客様に、次にどんな行動をとってほしいのか、明確に示していますか?これをWebマーケティング用語でCTA(Call To Action:行動喚起)と呼びます。

  • ありがちな例: サービスの紹介はたくさん書いてあるが、「お問い合わせはこちら」のボタンがページの最下部に小さくあるだけ。料金ページを見ても、次のアクションへの誘導がない。
  • 営業からの視点: お客様は意外と「指示待ち」です。「詳しく知りたい方は、こちらの資料をダウンロード」「今すぐお見積もりを依頼する」といった具体的で分かりやすい道しるべがなければ、お客様は迷子になり、そのままサイトを去ってしまいます。各ページのゴールを決め、そこへ導くためのボタンやリンクを、目立つ色や形で設置することが重要です。

3. スマートフォンで見にくい、使いにくい

今や、BtoB(企業向けビジネス)であっても、情報収集の第一歩はスマートフォン、という時代です。PCでは綺麗に見えても、スマホで文字が小さすぎたり、ボタンが押しにくかったりするサイトは、その時点でお客様から見限られてしまいます。

  • ありがちな例: スマホで見るとPCサイトがそのまま縮小表示される。文字を読むために、指で拡大(ピンチアウト)しないといけない。
  • 営業からの視点: 移動中や休憩中にスマホで情報収集している担当者様は非常に多いです。「スマホで見にくい=お客様への配慮が足りない会社」という印象を与えかねません。Googleもスマホ対応サイトを検索順位で優遇すると公言しており、対策は必須です。今すぐ、ご自身のスマホで自社サイトがストレスなく使えるか確認してみてください。

4. 問い合わせフォームの入力項目が多すぎる

いざ問い合わせをしよう!と思ったお客様が、最後の最後で離脱してしまう最大の原因が、この問い合わせフォームです。

  • ありがちな例: 必須項目が10個以上ある。「会社設立年月日記入欄」「資本金」など、最初の接点では不要な情報まで聞いている。
  • 営業からの視点: フォームの入力は、お客様にとって非常に面倒な作業です。「入力項目が1つ減るだけで、問い合わせ率が上がる」というデータもあるほどです。「お名前」「会社名」「メールアドレス」「問い合わせ内容」など、本当に最低限必要な情報だけに絞り込む勇気を持ちましょう。お客様の負担をどれだけ軽くできるかが、成果を分けるポイントです。

5. 会社や担当者の「顔」が見えず、信頼できない

Webサイトの向こう側にいるのは、あなたと同じ「人」です。特に高額な商品やサービスを検討している場合、お客様は「この会社は本当に信頼できるのか?」をシビアに見ています。

  • ありがちな例: 会社の住所や電話番号の記載が小さい、もしくはない。代表者やスタッフの顔写真が一切ない。導入事例やお客様の声が一つもない。
  • 営業からの視点: 私たちが商談で自己紹介や導入事例をお見せするのと同じです。「代表者の挨拶」「スタッフ紹介」「お客様の声」「導入事例」「取得認証マーク」といった情報は、お客様の不安を解消し、安心感を与えるための重要なパーツです。これらが充実しているサイトは、それだけで信頼性が格段にアップします。

6. ページの表示速度が遅い

せっかく興味を持ってクリックしてくれたのに、ページの表示に5秒も10秒もかかっていたらどうでしょうか?ほとんどの人は、待てずにページを閉じてしまうでしょう。

  • ありがちな例: サイズの大きい画像や動画を多用しており、ページを開くのに時間がかかる。
  • 営業からの視点: 短気なお客様は多い、と考えるべきです。特にスマホユーザーは、少しの待ち時間でもストレスを感じます。ページの表示速度は、お客様の満足度に直結するだけでなく、検索順位にも影響を与える重要な要素です。サイトの健康診断の一環として、一度速度を計測してみることをお勧めします。

7. サイト内のどこに何の情報があるか分かりにくい

お客様が求める情報にすぐたどり着けるか。サイト内のナビゲーション(メニュー)が分かりやすいかは、非常に重要です。

  • ありがちな例: メニューの項目名が「私たちの想い」「未来へ」など、抽象的で内容が推測できない。重要な「サービス内容」や「料金」のページが、どこにあるのかすぐに見つけられない。
  • 営業からの視点: お客様は、あなたの会社のWebサイトを隅々まで熟読してくれるわけではありません。目的の情報が見つからなければ、すぐにライバル企業のサイトへ移ってしまいます。「サービス内容」「導入事例」「料金プラン」「会社概要」「お問い合わせ」など、誰が見ても分かるシンプルな言葉でメニューを構成しましょう。

8. 商品・サービスの「強み」や「違い」が伝わらない

あなたの会社の商品やサービスには、必ず他社にはない魅力があるはずです。それがお客様に伝わらなければ、価格だけで比較されてしまいます。

  • ありがちな例: 専門用語ばかりで、サービスのメリットが素人には理解できない。他社と何が違うのか、具体的な説明がない。
  • 営業からの視点: お客様が知りたいのは「機能のスペック」ではなく、「そのサービスを導入すると、自分の会社のどんな課題が解決するのか?」という未来です。「〇〇ができる」ではなく、「〇〇によって、あなたの会社の△△という課題が解決し、□□という未来が手に入ります」というように、お客様を主語にしてメリットを語りかけることが大切です。

9. サイトのデザインや情報が古い

Webサイトの更新が何年も止まっていたり、デザインが明らかに時代遅れだったりすると、それだけで「この会社、今もちゃんと活動しているのかな?」という不安をお客様に与えてしまいます。

  • ありがちな例: ブログや「お知らせ」の最新更新日が2年前になっている。サイトのデザインが10年前のままで古臭い印象を与える。
  • 営業からの視点: Webサイトは会社の「顔」です。その顔が手入れされていなければ、事業全体への活気や信頼性も疑われてしまいます。定期的に最新情報を発信したり、お客様の声を掲載したりするだけで、「この会社はきちんと活動している」というアピールになり、サイトの鮮度と信頼性を保つことができます。

10. お客様の「課題」ではなく、自社の「宣伝」ばかりしている

最も陥りがちなのが、「自社が言いたいこと」だけを一方的に発信してしまうケースです。

  • ありがちな例: 「我が社の歴史」「我が社の優れた技術」といった自社語りのコンテンツばかりで、お客様が抱える悩みや課題に寄り添うコンテンツが一切ない。
  • 営業からの視点: 優秀な営業マンは、まずお客様の悩みを聞くことから始めます。Webサイトも同じです。「〇〇で困っていませんか?」とお客様の課題を提示し、「その課題、当社のこのサービスならこうやって解決できますよ」と解決策を提示する。この順番が鉄則です。お客様の課題解決に役立つブログ記事(お役立ちコラム)などを充実させることで、潜在的なお客様との最初の接点を作ることも可能です。

Webサイトチェックリスト

 

【セルフ診断リスト】

さて、あなたの会社のWebサイトは、いくつの項目に当てはまったでしょうか?客観的にチェックしてみてください。

  • □ 1. サイトの訪問者に「誰のためのサイトか」が10秒で伝わるか?
  • □ 2. 各ページのゴール(次にしてほしい行動)は明確で、分かりやすく誘導できているか?
  • □ 3. 自分のスマートフォンで見た時、ストレスなく操作や閲覧ができるか?
  • □ 4. 問い合わせフォームの入力項目は、本当に必要な最低限に絞られているか?
  • □ 5. 会社の住所、電話番号、スタッフの顔、導入事例など、信頼できる情報が掲載されているか?
  • □ 6. サイトのトップページは3秒以内に表示されるか?
  • □ 7. 初めて訪れた人でも、目的の情報に迷わずたどり着けるメニューになっているか?
  • □ 8. 自社の商品やサービスの「他社との違い」や「導入するメリット」が具体的に分かるか?
  • □ 9. サイトの情報は定期的(最低でも半年に1回)に更新されているか?
  • □ 10. 自社のアピールだけでなく、お客様の課題解決に役立つ情報が掲載されているか?

まとめ

いかがでしたでしょうか。このリストで3つ以上チェックが付いた場合、あなたのWebサイトは「営業マン」としての役割を十分に果たせておらず、多くのビジネスチャンスを逃している可能性があります。

しかし、落ち込む必要はまったくありません。むしろ、これらはすべて「改善できるポイント」であり、一つひとつ修正していくことで、Webサイトは「問い合わせが来るサイト」に生まれ変わる可能性を秘めている、ということです。

先ずは、利用するユーザーの立場になって評価し直してみてください。そこで見つけた課題は、改善の第一歩となります。

もし、「自社だけでは、どう改善すればいいか分からない」「もっと専門的な視点から、うちのサイトを診断してほしい」と感じられたなら、ぜひ一度、私たちビーズクリエイトにご相談ください。

私たちは、ただWebサイトを制作するだけではありません。お客様のビジネスに寄り添い、成果を出すために何が必要かを一緒に考え、走り続ける「伴走型」のパートナーです。まずは無料のWebサイト診断から、あなたの会社の「機会損失」を「最大のチャンス」に変えるお手伝いをさせていただければ幸いです。

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