今更だけどnoteの世界観が好き

ビーズクリエイトの山本です。

普段はビーズのウェブディレクターとして、クライアント様のサイト改修やリニューアル、ウェブコンサルティングなどを手掛けさせていただいておりますが、一方では母体である(株)唐沢農機サービス全体のマーケティングやブランディング、宣伝・PRなどに携わる広報も担当させていただいております。

そんな私が近年、情報発信媒体として非常に魅力的なプラットフォームだと思っているサービスの一つに、ピースオブケイク社が運営する「note」があります。

noteとは?

ここで「note」およびその運営母体であるピースオブケイク社についておさらいしておきましょう。


noteーーつくる、つながる、とどける。

 

ピースオブケイク社は2011年12月に創業した「コンテンツ×テクノロジー×デザイン」を志向したいわゆるネットベンチャー。その初期に誕生した「cakes」はデジタルクリエイターの新たなコンテンツ配信媒体として、知る人ぞ知るメディアとなりました。

そんな彼らが2014年にローンチした「note」は、発信力のある業界人・著名人だけではなく、一般ユーザーが誰でも「クリエイター」になれる場所、という立ち位置で、シンプルかつ良質なコンテンツプラットフォームを志向して構築されました。

最近では、インターネット界隈を旅していると、noteに書かれたコンテンツがあちこちに埋められていたり、シェアされていたりするのを見かけるようになりました。Facebookやtwitterのような「ザ・SNS」という顔をしていないので気付きにくいのですが、確実に私たちのデジタルライフに食い込む存在感を示し始めています。

「note」の仕組みは比較的単純明快です。SNSのようにユーザー同士でフォローもできるし、個別のノートを束ねた「マガジン」と呼ばれる記事群をフォローすることもできます。(インスタグラムがハッシュタグをフォローできるのと同様の仕組み)

いいね(noteでは「スキ」と呼びます)もシェアも簡単。個人的に何よりもいいなと思うのは、ブログのようなリッチな文章・画像コンテンツでも歓迎され、しかも広告などが一切入り込まない潔いインターフェイスです。noteに慣れると、広告だらけの無料ブログなど二度と見たくなくなるレベル。

なぜnoteは広告と無縁なのか?

ところでなぜnoteは広告を掲載しなくてもやっていける(マネタイズできる)のか?
当然のことながら広告以外にキャッシュポイントがあるからに他なりません。

それはズバリ、「note(またはマガジン)を有料で販売できる」という最大の特色に由来しています。読者がnote作者のノートを買う、その販売金額の10〜20%程度が販売手数料として運営元に入る仕組みになっています。
つまり広告枠を販売するブログとは違い、noteは手数料ビジネスで成り立っているのです。

手数料ビジネスでありながら、それを全員には強要しないところがnoteの美学でもあります。つまり作者のポリシーで自分のコンテンツには金銭的見返りを求めない(自分の作品は売り物にしたくないなど)場合は、当然ながら手数料はかかりませんし、読者はそれを好きなだけ堪能することができます。逆にコンテンツ提供者としてしっかりビジネスしたい人ならその逆も選べます。

そしてそれらのコンテンツを買う・買わないを選ぶのは当然ながら読者側です。
買ってでも読みたいコンテンツならば対価を払う。(その分の手数料は運営元に入る)
お金をかけない範囲でコンテンツを味わうこともできる。
逆に「サポート」という形で作者に「寄付」することもできる。(このシステムも独特ですね)

マネタイズの仕組みも含め、徹底的に作者と読者のためのプラットフォームなのです。


▼note運営側のスタンスが垣間見える記事
ビジネス、テクノロジー、クリエイティヴの バランスをとるには?

 

人手によるnote「中の人」の運営

そして他のメジャーなSNSやプラットフォームに比べてnoteが圧倒的に優れていると思うのは、運営サイドがしっかりコンテンツの質的側面を担保している、という点ではないでしょうか。それはいわゆるスパム対策といった悪しき芽を摘むだけの対策にとどまりません。

ご存知の方も多いと思いますが、noteでは時折編集部による「おすすめ」「ピックアップ」により、良質なコンテンツがより多くの人の目に留まる仕組みが運営に組み込まれています。(かくいう私も一度だけ、某飲食店をひたすら絶賛するだけの偏愛に満ちた記事がピックアップされ、多数のPVが付いたことがあります・笑)

運営の人に聞いたことがあるのですが、基本的にnote運営のピックアップ選定やおすすめ記事などは「人手によって」選ばれているのだそうです。
AIなどの技術が発達しても、コンテンツの良し悪しを判断できるのは最終的には人です。そのあたりのポリシーを守りながら、きちんと運営されている印象を受けます。

そんなnoteの良さを理解する人も多くなってきて、ユーザー数も順調に増え、最近は他のサイトや企業とのコラボも増えてきたように思います。企業のアカウントも増えていますし、企業の人事担当が採用活動の場としてnoteを選んでいる例もあるほど。
noteは地道なUI/UXの改善と、人手による温度感が感じられる運営スタンス、支持者たちとの間に築いた強いエンゲージメントによって、他に類の見ないコンテンツプラットフォームになりました。

 

いち一般ユーザーとして個人的に注目し続けてきたnoteですが、これだけのプラットフォームに育ったのを見るにつけ、今後はビーズクリエイトとして、どのようにこの媒体を活用できるか?あるいは、こういった媒体運営のあり方から学ぶべきビジネスヒントがあるのではないか?という観点から、引き続き注目してみたいと思っています。

 

s.yamamoto

この記事を書いた人: s.yamamoto

駆け出しのWEBディレクターです。
令和入社ですが、バリバリの昭和世代(ロスジェネ)です。
生まれ育った東信地域の経済・産業に貢献できるよう日々精進しています。

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