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ディープワークという考え方、働き方

少し前に概念を知って、実践して共感できることがあったので、今回はディープワーク(とシャローワーク)を取り上げたいと思います。

ディープ? シャロー? 何が良い?

まず、冒頭に出たキーワードについて簡単な概要を。
アメリカのコンピュータ・サイエンス学者のカル・ニューポート氏が単語で表現したディープワークとはすごく噛み砕くと「集中状態を維持して行う仕事」。
その対語にはシャローワークがあり、これは「あまり集中状態ではない、深い思考を必要とせず行う仕事」。

言葉にするとなんてことはないですが、誰でも何かに集中した状態で物事に取り組んだ経験はあると思います。
その時はよく集中できている上に物事の進みが良く、作業を終えてみれば「いいところまでできたな」と満足感が得られたことでしょう。
これがまさにディープワークで、今では働き方に対するひとつの方法として広がっています。

仕事となると、常に目の前の一つの仕事だけに集中できるという状態はなかなか許されず、我々にはマルチタスクが要求されます。
毎日毎日幾つもの仕事を並行して進めて、どれもこれも全然終わらない……というのもまた共通の悩みかと思います。
ディープワークの考え方を知ってもらえれば、少しは仕事の進みが改善されるかもしれません。
私も実際に試してみて良い感触を得られたので、記事を読んでくれている方に幾つか手法をご紹介します。

ディープワークの実践

まず、ディープワークに入るためには概念を知っているだけではダメです。
両手を叩いて「はい、集中」と言われて即座に集中できる人が世の中に何人いるでしょうか?
集中するにも条件があります。多くの人に共通する集中できる条件というと「自分を取り巻く環境が静か+目の前の仕事は一つだけ」でしょうか。
たった一つの仕事のみに取り組んでいれば、30分以内には集中状態への離陸は大抵の人はできていると思います。
そして集中するための条件づくりは意外と実践しやすいです。

ディープワーク用のスケジュール作り
例えば午前中は自分が抱えている一番大きい仕事に全部時間をあてましょう。ついでに職場の人には「用があれば午後からお願い」の一言があればなお良いです。
職場のコミュニケーションは否定しませんが、話しかける側が話す相手の事情を深読みしてくれることは稀です。それなら先に自分から宣言しておいた方が双方にとって円滑です。

暇つぶしは決まった時間に
スマートフォンでのSNS、デスクワークをしていれば目の前のPCでネットサーフィンなど、今は容易く外部の情報に触れられます。
ですが、それは見方を変えれば自分の注意力を散漫にして興味を目の前の仕事から他へ移してしまう容易さと表裏です。
自分の集中力を長時間維持できないことは、自分が一番分かっています。それなら先に「○時に息抜きしよう」とマイルールを作ったほうがスイッチの切り替えが上手くなるでしょう。

自分の為の環境
言葉を繕ってもしょうがないので先に書きますが、職場において貴方の集中力を乱す大きな要因は他人の存在です。
であるなら、上述のスケジュール作りでも言及したように自分にとって良い環境は自分で作るのが早道です。
もし社内に空き会議室などあれば、そこに引き篭もるのも大変有効ですし、場所がなければ周囲に「集中するので返事は午後にします」といった宣言は自分を大いに助けてくれます。

シャローワークとの付き合い方

ディープワークだけで仕事が回ればいいですが、世の中は甘くなく、人によっては細々とした仕事の方が多い方もいるでしょう。
深い思考は必要ないけど、細かくて数えるのもうんざりする仕事たち。
でもこれも前提となる考え方でちょっとだけ改善できるかもしれません。それは「マルチタスクは迷信、シングルタスクで片付ける」。
迷信は言い過ぎですが、そもそも人間の脳はマルチタスクに向いていないという前提を受け入れれば、少しは気持ちが楽になるかもしれません。
それならばこなすべき仕事は複雑な積み木としてではなく、縦に一つずつ積み上げた積み木にすればいいのです。

まずは仕事の優先度が低いものから下に置いて、優先度の高い仕事は積み木の上に持っていきましょう。
その積み木を横にすれば、一日のスケジュールがガントチャート風に見立てられるはずです。
仕事によっては一日で終えられないものもありますが、作業の工程ごとで分割すれば、今日はここまでと線を引いて処理しやすくなります。

こんな感じで、ディープワークしたい仕事は環境を用意し、シャローワークは優先度順の積み木が組み立てられれば、今より効率的かつ低いストレスで仕事が回せるはずです。

ちなみにこの記事も自宅で寝る前に一気に書き上げました。職場だと様々な事情でどうしても中断しがちですからね。
ディープとシャローワークの考え方を知れば、実践自体は結構手軽に始めることができるので、効果を体感しやすいかと思います。是非お試しあれ。

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