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キャッシュ・コンバージョン・サイクル

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こんにちは、ビーズクリエイトのHARAです。
梅雨明けが待ち遠しい今日この頃。
気温も高くなって蒸し暑い日が続いていますので、適度に水分補給していきましょう。

いきなりですが、お金は大切ですよね。
今日は資金効率について書きたいと思います。
タイトルにあるキャッシュ・コンバージョン・サイクルを知っていますか?

キャッシュ・コンバージョン・サイクルとは

キャッシュ・コンバージョン・サイクル=Cash Conversion Cycle(CCC)
キャッシュ・コンバージョン・サイクルとは、商品の仕入代金を支払った日から、実際にその商品を販売して現金を回収できるまでの日数を指し、資金効率を見るための指標になります。

【例え】
文房具店を経営していて、ボールペン1本30円で10,000本を仕入れたとします。
この時の仕入金額は、30円×10,0000本=300,000円になります。

300,000円で仕入れたボールペンを1本100円ですべて販売できた場合、
販売金額は、100円×10,000本=1,000,000円です。

この時に生まれる利益は、700,000円です。
キャッシュ・コンバージョン・サイクルとは、300,000円で仕入れたボールペンをすべて販売して1,000,000円の現金を回収するのに、どれくらいの日数がかかるのか?ということです。

数字で見るキャッシュ・コンバージョン・サイクル

イオン:50.2日
イオンの場合、仕入代金300,000円支払ってから、実際にボールペンをすべて売って1,000,000円の現金を回収するのに50日かかる、という数字です。

ウォルマート:1.6日
ウォルマートの場合、仕入代金300,000円支払ってから、実際にボールペンをすべて売って1,000,000円の現金を回収するのに2日かからない、という数字です。
さすがは、世界最大のスーパーマーケットチェーンですね。

イオンとウォルマートでは、どちらが現金を早く回収しているか一目瞭然ですね。

アマゾン:-19.3日
アマゾンの場合、仕入代金300,000円を支払う19日前に、もうすでに売上1,000,000円を回収できている、という数字です。
ゼロを通り越してマイナスの数字になっています。なんじゃ、こりゃ!?という状況ですよね。

アマゾンの資金効率テクニック

アマゾンで買い物をしたことのある方はイメージしやすいと思いますが、購入フローは下記になります。

アマゾンで商品検索 ▶ 商品を選択 ▶ 商品をカートに入れる ▶ 支払い方法設定 ▶ 納品先設定 ▶ 購入完了 ▶ 商品発送 ▶ 納品

 

 

 

 

一方でアマゾンに出品する販売側からみたお金の流れについてです。
アマゾンで物販した場合、商品が売れる度にその代金をすぐに受け取れるわけではありません。
商品が販売できたとしても、代金の支払いは2週間に1回、まとめて支払われる仕組みになっています。
また、商品発送から1週間はお客さんの返金などに備え、売上代金は保留になります。
出品者からすると、今日売れても代金が支払われるのが3週間後になるということになるわけです。

つまりアマゾンは、出品者に支払う3週間前に商品代金を回収できている、ということになります。
売れば売るほど現金が増えて、事業へ投資、ビジネスを拡大できる好循環が生まれる仕組みです。

このテクニックのポイントは下記になると思います。
・現金の回収はなるべく早く
・現金が出ていくのはなるべく遅く

このテクニックを使った身近なサービスをご紹介。
<Suica>
前払いでチャージ
券売機で切符を買わずに済む
→切符を買う手間を省くメリットを提供して切符代金を事前に回収している。

定期券
まとめて乗車賃を払う代わりに大幅割引
→本来、数ヶ月かけて回収する乗車賃を割引することで事前に回収している。

まとめ

①現金回収が早ければ資金効率が良くなる
②お客様へしっかりとメリットを提示した上で、無理のない範囲で料金を前払いしてもらう流れをつくる

新たなサービスを提供する際に、資金効率も加味した戦略を立てられれば良いですよね。
コロナ禍において、新たな事業展開を考えられている企業様もいらっしゃると思いますので、お気軽にご相談いただければ幸いです。
お問い合わせはこちらから。