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意外と簡単?なぜなぜ分析で原因を突き止める方法

仕事の仕方, 働き方, 求人

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こんにちは。ビーズクリエイトのしおいりです。

私は前職が製造業ということもあり、QC活動というものを会社で取り組んでいました。

あまり聞きなれないかもしれませんが、簡単に説明するとQC活動とは、ある問題(課題)に対して効率的に対策を行い、その対策を継続していくことを指します。

QC活動の中で、現状把握の手法の一つ”なぜなぜ分析”を行い、問題の原因を特定していました。

一見難しそうな問題でも要因を細分化することで原因を見つけることができます。

また、”なぜなぜ分析”は問題を論理的に考えるので、私自身のロジカルシンキングのトレーニングになったと思っています。

今回は”なぜなぜ分析”を使って問題の原因を探ってみたいと思います。

なぜなぜ分析とは?

なぜなぜ分析は、問題を一次事象として捉え、どうしてその問題が起こったのかをなぜ?なぜ?というふうに二次、三次事象と細分化していく手法です。

問題が起こった場合、すぐ対策を考えてしまうと思いますが、一番大切なのは現状把握だと私は思っています。

なので、どうしてその問題が起こってしまったのか現状把握を十分にした後、対策に移る必要があります。

イメージがつかないと思うので、例題として「よく遅刻する」という問題に対して、なぜなぜ分析をやってみたいと思います。

現状把握が不十分な場合

問題:よく遅刻する
原因:起きるのが遅いから
対策:今よりも30分前にアラームをかけて、余裕を持って出社

これは一見良さように見えるのですが、その30分で時間が足りるのか根拠がないので、対策としては不十分かもしれません。

しっかりと現状把握するためになぜなぜ分析を実施したいと思います。

なぜなぜ分析をした場合

問題:よく遅刻する

原因:

  • 起き上がるのに時間がかかる
  • シャツにアイロンをかけなければならない
  • 着る洋服が決まらない
  • ゴミ箱が10個ある

対策:

  • ゴミ箱を10個から3個に減らす
  • 前日にシャツにアイロン掛けをする

細かく説明していきます。
遅刻するという問題を一次事象にして四次事象まで分解しました。(例題なので少し簡略化しています)

結果的に主な原因となるのは、以下の4つになりました。

  • 起き上がるのに時間がかかる
  • シャツにアイロンをかけなければならない
  • 着る洋服が決まらない
  • ゴミ箱が10個ある

この4つの原因を対策することで問題を解決できるというロジックが成り立ちました。

しかし、4つまとめて対策ができればいいのですが、難しい場合もあります。

なので、優先順位をつけるために統一した尺度”かかる時間”で順位をつけたいと思います。

1位:ゴミ箱が10個ある(10分)
2位:シャツにアイロンをかけなければならない (8分)
3位:着ていく洋服が決まらない (5分)
4位:起き上がれない (1分)

このように原因を洗い出して、一定の尺度で比べることでなにを対策したらいいかが見えてきます。

  1. ゴミ箱が10個ある(10分)
    対策:ゴミ箱を3個に減らして、7分の短縮
  2. シャツにアイロンをかけなければならない (8分)
    対策:前日にシャツにアイロンをかけて、8分の短縮
  3. 着ていく洋服が決まらない (5分)
    対策:前日に来て行く洋服を決めて、5分の短縮
  4. 起き上がれない (1分)
    対策:気合いで起きて、1分の短縮

目標15分の短縮をするには、1番と2番を実施すればいいことがわかります。

しっかりと現状把握したことで効率的に対策を立てることができました。

複雑そうな問題でも細かく細分化して現状把握をすることで、原因を突き止めることができ、効率的に対策が立てることができます。

まとめ

今回はなぜなぜ分析を例に物事を論理的に捉え、原因の見つけ方と対策の優先順位の決め方をやってみました。

なぜなぜ分析を使えば、綺麗なロジックツリーが出来上がり、ロジカルシンキングの練習にもなると思いますので、ぜひやってみてください。

困難な問題も果敢に解決したいという方や問題を分析するのが得意な方は、弊社のリクルートページをご覧ください。

ありがとうございました。