B'scre8

WEB業界にAIは深く進出していた件

2023.02.05

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ビーズクリエイトの伊藤です。
22年はイラストのAI生成サービスが認知されたことで、AIへの注目度が大きく向上しました。
本来は人が描かないと生まれないイラストという創作物に対して、最初に指示を幾らかすればAIがさも人が書いたかのようなイラストを「生成」するという、分かりやすい事例のおかげで「AIってすごくね？」とAIに馴染みを感じていなかった層からの注目が増えたというのは色々とチャンスを感じます。

というわけで「AIってWEB業界でも使われているのか？」という視点で気になった方もいると思いますので、WEB業界のAIを使ったサービスを少し掘り下げてみたいと思います。

目次 [非表示]

1. すでにAIのサービスを私たちは利用している
2. WEB業界のビジネスではどの部分でAIが進出しているのか

すでにAIのサービスを私たちは利用している

AIと前置きすると馴染みが薄いように感じる人もいるかもしれませんが、意識してないだけで日常的にAIサービスを私たちは利用しています。
例えば海外のWEBサイトを開けば「翻訳する？」とメッセージが出て了承すれば、WEBサイト内の全文が勝手に日本語になります。
これは機械翻訳といい、人間ではなく翻訳を学習したAIが他言語に翻訳してくれたわけです。
有名どころはGoogle翻訳（Chromeに標準で備わっている翻訳機能でもある）と、ここ数年でより高精度と評価されているDeepLなどがあります。
AIの性能が高いほどより原語の近いニュアンスの翻訳が実現されますがまだ成長中の分野のため、翻訳する場所＝AIによっては翻訳された文章の精度やニュアンスがわりと変わるので比較してみると面白いですよ。
昔はExcite翻訳によく笑わせていただきました。サービスが終了して残念です…

次に身近なサービスでは、ネットショップの『おすすめ商品』もAIが使われています。
ある商品ページを開けば「比較されている同ジャンルの商品」「よく見られている商品」などの別商品の情報がズラッと並びますがここでもAIが使われています。
WEBショップを訪問したことで、ショップ内をどのように巡っていったという情報が収集・AIにより分析されることで、「A商品を見に来た人は同ジャンルのB、C商品を見る傾向が高い」などの統計を出してページに表示させてるわけです。
このあたりもAIの精度が高くないと面白い事態が起きるもので、少し前のネットショップではまったく関連性のない商品がピックアップされて笑えたものです。まぁ現在でもたまに見ますが。

他にはAIによる条件の絞り込みを遊びに使ったものなどもあり、有名なのがアキネイターでしょう。
これは自身で頭に思い浮かべた人物や動物などに対して、アキネイターが選択肢で問いかけてどんどん絞り込んで回答を提示してくれるというAIを使ったゲームです。
正解となる人物・動物のデータをユーザーに登録してもらうことで莫大な回答が登録され、さらに回答に対する特徴（性別・職業など）を付与していくことで、AIが質問を重ねて回答までたどり着けるという構図です。

WEB業界のビジネスではどの部分でAIが進出しているのか

マーケティングにも直結するSEO、検索結果の改善を行うツールでもAIは使われています。
例えばSEO分析ツールではWEBサイトの分析で、良い点悪い点の可視化・数値化などができます。
高得点になるようにWEBサイトを改修していけば検索順位も上がる（はず）という強力なツールです。

WEBサイトの制作工程でウェイトが大きいのがコーディング、いわゆるキーボードをポチポチ叩く作業の部分ですが、AIがコーディングを自動で行う「FRONT-END.AI」というサービスも登場しています。
作ろうとしているWEBサイト完成予想のデザインとなるjpgファイルを読み込ませると、そのデザインのWEBサイトになるようにコーディング部分をAIが生成してくれるというものです。
自分もコーディング業務はやっていたので「ここまできたか…」と寂しくもあり、技術の進歩を嬉しく思ったりです。

「さすがにWEBサイトのデザインは難しいだろう」
と思う方もいるかもしれません。しかし高い完成度は難しくても、ベースになるデザインを提案していくれるサービスは、ノーコードでWEBサイトを作れるサービスを提供しているWIX内で、AIがサイトのデザインを提案する「WIX ADI」という形で提供しています。
個人的に気になってる部分もあるので、ちょっと触ってみたらこのブログで使用感などの報告をしてみたいかなと考えています。

ビーズクリエイトは長野県東御市にある唐沢農機サービスという農機具屋を母体とした、WEBサイトの制作・コンサルティング事業を展開する部門です。
WEBサイトを通した自社の知名度や評判の向上、問い合わせや商品注文などの売上増などのお悩みについて、WEBサイトの制作やコンサルティングといった形でお手伝いさせていただいています。